徳島県 2022年


お遍路徳島4日目 令和4年5月2日

お遍路徳島4日目 令和4年5月2日写真動画

お遍路4日目です。今日もいい天気です。ホテルの窓を開けるとご来光とジェット雲、思わず撮影してしまった。足の小指と足の裏の水ぶくれを処置する。多分歩けると思う。 ホテルを出ると連れが私より先に歩き出した。ちょっと待て、ゆっくり歩けと言うと、初めて保に言われたと優越感に浸っているようだ。徳島駅から薬王寺に向かう。日和佐駅まで行く。日和佐駅に着くと上りの時間を確認する。40分位しか無い。急いで薬王寺に向かう。日和佐駅に正面に城が見えた。日和佐城です。ここだけで観光できそうな場所に思えた。二十三番札所薬王寺の瑜祇塔が目立つ。瑜祇塔に向かって進めば着く。仁王門をくぐると女厄坂を上る。絵馬堂に着く。次は男厄坂です。上り切ると本堂です。本堂から瑜祇塔に向かう。厄坂を上り切ると日和佐の町並みと海の眺望が広がる。絶好の展望台ですね。 時間が無いのですぐに駅に戻る。新野駅で降りる。二十二番札所に向かう。田舎道を進んで行く。平等寺に着く。仁王門をくぐると石段の上に本堂が有る。本堂までの石段の数が男本厄年齢と同じ段数になっている。上ろうとすると連れが止めとくと言う。お遍路に来た意味が無い!また一人で上る。階段の端にお賽銭が沢山置かれている。それも階段毎に。 振り返って正面の山を見ると、弘法大師が仰向けに寝ているように見える。本堂からは女坂を通って降りた。次は二十一番札所の太龍寺です。12kmの上り坂ですので、連れと話しをしてロープウェイを利用することにした。太龍寺ロープウェイまで13km。頑張って行こう。道がよく分からないのでグーグルマップの検索で歩いていた。途中道沿いのおじいさんに声をかけられ。どこに行くのかと尋ねられた。太龍寺ロープウェイまでと言うと道が違うと言われた。行けないことはないが半日以上かかると言われた。地元の人の意見は絶対正しい。グーグルマップの指示が間違っていた。大分進んで来たが引き返すことにした。とりあえずお遍路の道を行く。山越えになった。アスファルトの道を進むより登山道の方がありがたい。連れは大変そうだが。おじいさん教えられた通り阿瀬比に着いた。県道195号線を歩く。道の駅わじきで昼食です。ここでもまたうどんです。ここはどうも釜揚げうどんがメインらしい。釜揚げうどんを食する。太龍寺ロープウェイまで6km。 歩いていてあと3kmの時バス停を発見。そうだバスでロープウェイまでくれば良かったと思った。後の祭りでした。ようやく太龍寺ロープウェイ駅に着く。その時連れが、そう言えば明日の泊まる所はと聞かれた。え~.と思った。取ったつもりが4日だった。3日は予約していない。パニック状態。ロープウェイに乗れる人数が50名まで、団体が先に乗る。 係員が数を数えている。乗れますようにと声を出しながら進む。係員が連れが48番目私が49番目乗れたと声を上げると、前のカップルが笑っていた。しかし私はそれどころでは無い。明日の泊まるホテル、旅館、民宿を探す。ロープウェイが動き出した。全く外の景色を楽しむ余裕が無い。頂上駅の太龍寺に着く。連れに泊まれないと言うと、帰ろうと言い出す。4日のホテル5日のバス代のキャンセル代は払うと言う。相当疲れているようだ。帰ることに決めた。太龍寺の本堂に向かう石段も何か虚しく感じられた。長い石段も感動も無い。すぐに下りた。今度は3日のバスの予約が必要。焦っているのかパスワードが間違い続ける。冷静さを欠いている。とりあえず落ち着いて下りのロープウェイの光景を撮影する。太龍寺ロープウェイを出て、歩きながら高速バスの予約をする。残り2席空いていた。すぐに押さえる。6時30分発を予約できた。一安心。 今回のお遍路は残念な結果に終わってしまった。徳島のメインは1に焼山、2に鶴、3に太龍だったのに太龍寺しか行けてない。残りの焼山寺と鶴林寺が残ってしまった。ホテルさえ確保できれば行けたのに残念です。 振り返って見れば、手探りのお遍路でしたし、いい経験になりました。連れも言っていたが、初めに保が言っていたように車にすれば良かったと。連れがあくまで歩き遍路にこだわったことが間違いだった。初め徳島に着いた時、一人でもお遍路すると言っていたが、トラブル続きで連れ一人では対応できなかった。私がいたのでここまでこれたと思う。 しかし最後の詰めが甘かった。毎日休みだと今日が何日で何曜日かわからなくなった。その感覚が死角を作った要因の一つかも?やはり元気なうちは仕事をしよう!


お遍路徳島3日目 令和4年5月1日

お遍路徳島3日目 令和4年5月1日写真動画

お遍路3日目、6時に旅館を出る。鴨島駅の前に麻生豊のノンキナトウサンのモニュメントがあった。大正、昭和初期の漫画ですので知らないはずですが、なぜ知っているのか分からない。徳島駅まで電車で移動。徳島駅からバスで一ノ宮札所前バス停まで移動。バス停がお寺の前でした。一宮神社の前を通り、道路を挟んだ前が大日寺です。昔は道路がなく一宮神社と大日寺の間に山門があり2つの境となっていた。道路ができたため、山門はなくなり、それを復元した門が今の薬医門です。十三場札所大日寺に到着です。今までの中で一番小さいお寺です。第十四札所に向かう。3kmです。鮎喰川を渡り、日枝神社の前を過ぎて常楽寺に着く。このお寺は大岩盤の上にあり、自然が生み出した庭園のような境内です。流水岩の庭園を歩きながら本堂に向かう。ここもこじんまりしたお寺です。十五番札所に向かう。800m先です。すぐに到着。国分寺です。仁王門をくぐると正面に本堂。本堂横には名勝阿波の国分寺庭園がある。時間が無いのでパスする。十六番札所に向かう。 2km先である。観音寺は町の中に有った。思わず通り過ぎるところであった。道路沿いに鐘楼門がある。入るとすぐに本堂。こじんまりした境内です。商店が立ち並ぶ道路を歩き十七番札所に向かう3kmです。途中府中駅を確認してお寺を見ざす。3kmが長く感じられてきた。疲れて来たのでしょうか?井戸寺の大門が見えてきた。広々とした境内に入る。井戸寺到着です。本堂は火災で消失したので今は鉄筋コンクリートの本堂になっている。 昼時になったので、どこか食堂を探す。歩いてくる途中何も無かったので大通りまで出てみた。出るとすぐ前にうどん屋があった。やはりうどん店が多い。今日の昼もうどんです。 十八番札所は井戸寺から19km離れているので電車とバスを利用することにした。きょうの宿泊先に電話すると当日の予約は受け付けていないと言われた。これでよく分かつた。昨日一昨日泊まったところがぎこちなかったのは、当日の予約はもしかしたら受付していなかったかも?だと思った。事前に調べた内容と違う気がしてきた。仕方ないので徳島の駅前のホテルを探して予約した。府中駅から徳島駅に戻りバスで恩山寺に向かう。ここでハプニング発生。違うバスに乗ってしまった。十九番札所の近くの終点で降ろされた。約2km位歩いて十九番札所立江寺に着く。門が変だと思ったら違っていた。一度仁王門の前に出て入り直す。よく調べておけばよかったと後悔した。本堂の天井画が有名だったとは。十八番札所に向かうが、バス停が有った。見るとすぐにバスが来る時間だ。もしかしたらバスを間違えて乗ったのが幸いしたのかも?バスに乗って恩山寺に向かう。バスを降りてからは長い坂道を上っていく。途中変わった色の木が有った。茶色の木です。びらん樹だそうです。大師が自ら植えたとされている。ようやく駐車場に着く。ここから坂が急になる。坂を上り切ると大きな大師像が迎えてくれる。参道を進むと樹齢300年の大銀杏の木が生い茂る境内に着く。石段を上って本堂に着く。今日の参拝はここで終了。 後は歩いて駅まで行く。公共交通機関を利用したがそれでも20km以上歩いている。 徳島駅に着くと、よさこい祭りの衣装を着た男女の団体が大勢歩いている。あとで地元のニュースを見ると徳島中央公園でよさこい祭りが有った。行けば見れたが、見に行く元気が無かった。今日も疲れました。 明日の予定を確認して寝ることにした。


お遍路徳島2日目 令和4年4月30日

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お遍路2日目、朝起きると足の芯が痛い。左足の小指も痛い。歩けるだろうか心配です。 八番札所熊谷寺まで4km、歩き出すが動きが鈍い。でも頑張って行こう。昨日とは打って変わって快晴です。朝は寒かったが徐々に暑くなってきた。風も心地よくなってきた。綺麗な公園のような場所にでた。そこは三木武夫邸の跡地でした。ようやく熊谷寺の山門が見えた。高さ13.mの四国霊場の木造としては最大規模の山門です。山門の奥に参道が伸びている。でも道路が横切っている。道路を渡り参道を進む。駐車場に着くと高さ20.mの多宝塔に目を奪われた。長い坂や階段を上って行くと中門が見えた。中門をくぐると急な石段がある。上り切ると正面に本堂がある。大師堂は更に石段を上った所にある。 九番札所に向かう。熊谷寺を出て道路に出ると結構高い場所に来たと分かった。そのはずです。熊谷寺は標高120mの場所に有った。法輪寺に着く。こじんまりとしたお寺です。この寺には寝姿の仏像が祀れているそうです。別名『賢者の寝相』とも呼ばれ、安静を保つに最良の形だと言われているそうです。 次はいよいよ十番札所の切幡寺です。4km歩いて行く。角を曲がれば切幡寺に行くのだが、連れが坂も階段も上れないと言う。角で待っているから行ってきてくれと言う。お前がお遍路に行きたいと言うので一緒に来たのに、お参りしないとは何事かと思った。彼の納経帳を持って坂道を登っていく。すると今度は333段の石段です。一段一段上るのは、めんどうくさいので2段駆け上がりで上った。標高155mさすがに息が上がった。石段の正面には本堂がある。弘法大師の衣が傷んでいたのを、娘が織りかけていた布を断ち切って差し出したそうです。大師は感動し娘に秘密灌頂を授けると千手観音に変わった。これが切幡寺の始まりだそうです。連れが待っている場所まで下りていく。これが引き金になったのか、このあとの展開がメチャクチャになって行く。 十一番に向かうが昼時になったので、食堂を探す。ちょうどうどんの八幡が有ったので、そこで昼食を取ることにした。徳島もうどんなのでしょうか、その後もうどんの店が沢山出てきた。食事後泊まる宿を探す。一軒目は満室で断われた。二軒目は本日ですかと何やらびっくりされたような感じがしたが、泊まれることができた。藤井寺までが長い、やはり10kmは遠い。歩いても、歩いても届かない。ようやくあと400mの地点まできた。車道と遍路道の分岐です。坂道を上って行く。最後は山道に変わった。第十一番札所藤井寺に到着。本堂の横に焼山寺への山道と言うより登山道がある。連れと話した結果、焼山寺まで19kmの登り坂。とても歩けないと言うので、焼山寺は諦めることにした。藤井寺を出ると、おじさんに声をかけられた。初めてのお接待を受けた。おじさんと話しているといろんな情報をもらうことができた。歩きお遍路は100人いたら5人が歩き、その他は車かツアーバスがほとんどであること。コロナの関係で閉店した民宿も多いとのこと。交通機関はどうなのかと、ためになる情報を得ることができました。泊まる旅館が駅前だった。 旅館のインターホンを押すと、志村けんがお婆さん役で出していた声がした。もしかしたらとんでもない旅館に来たかも?と思ったら普通のお兄さんが出てきて良かった。 明日の回り方の相談をする。藤井寺から焼山寺まで13km焼山寺から大日寺まで27km。とても1日では歩けることは不可能。まして泊まるところが無い。焼山寺は諦めて電車で徳島駅まで戻り徳島駅からバスで大日寺まで行くことにした。これで歩きお遍路は終了です。公共交通機関を利用しながらのお遍路に変更。 今日1日で分かったことは、歩きお遍路はほとんどいない。皆車を利用している。来年は車で回ることに決めた。


お遍路徳島1日目 令和4年4月29日

お遍路徳島1日目 令和4年4月29日写真動画

今日からお遍路の始まりです。徳島駅から電車に乗る。坂東駅で降りる。歩きお遍路のお客は私達を含め3人だけだった。6時40分1番札所霊山寺に到着。お遍路の装具を買うために店に入るが7時からの営業でした。店内は大勢のお客でごった返している。レジが2台ある。レジを打つお姉さんが1人やってきた。もう一人来るのかと思ったが、 何とお姉さんが一人でレジを神業的に打つ。1台でレジを打ち支払いをしている間にもう1台のレジを打つ、を繰り返している。購入した金額が合っているのでしょうか?多分合っているのでしょうね。菅笠と白衣、納経帳を購入。菅笠の縛り方が難しかった。 早速参拝です。境内は左手に多宝塔、右手に泉水池、その奥が大師堂がある。参道の正面に本堂がある。弘法大師の作とされている釈迦如来が安置されている。 一番札所を出て二番札所に向かう。誰も歩いていない。あんなに大勢の参拝者がいたのに? 皆車でのお遍路達でした。二番札所の極楽寺に着く。鮮やかな朱塗りの仁王門をくぐり境内に入る。ひときわ大きい長命杉でパワーをもらう。庭園を抜け44段の石段を登ったところに本堂がある。連れが登って来ない。膝が痛いそうだ。三番札所に向かう。出てすぐにスマホが無いことに気が着く。スマホが無いと騒いでいたら、後ろから来たお姉さんが、スマホを拾って納経所に預けたとのこと。良かった。このお姉さんとはお寺毎に会うことになる。雨が降ってきた。風も有るし寒い。修行のお遍路になってきた。道路を歩いていたが、お遍路道が田んぼの中に石畳が続いている。草に覆われた石畳の道を行く。どうも横から境内に入ったようだ。三番札所金泉寺に到着。八角形の朱塗りの八角観音堂を過ぎると本堂が出てきた。最初に入るべき場所であった仁王門を出て、四番札所に向かう。 今回の順路で一番長い5kmを歩く。途中家の前の狭い土手を歩いたり山道を歩いたりする。峠を越えて山に登って行く。坂道の道路に出た。私達の横を車が何台も通り過ぎていく。 連れが言う『保の言う通り車にすれば良かった。』と、今更言ってももう遅い! ようやく四番札所、大日寺に到着。茶色の門が目に飛び込んでくる。この門の上が鐘楼になっている鐘楼門です。鐘楼門から石を敷き詰めた参道の正面に本堂がある。祀られているのは大日如来、四国八十八ヶ所霊場の中で6ケ寺しか祀られていなようです。 五番札所に向かう。坂道を下っていく。ここも裏から入ったようだ。五百羅漢の奥の院の前を通る。石段の上から町がよく見える。石段を下りて境内に入る。大きな銀杏の木に見を奪われてしまった。五番札所地蔵寺に到着です。ここの法灯は1200年連綿として受け継がれてきたそうです。その歴史を物語るように境内は厳かな雰囲気の中に佇んでいる。 六番札所に向かう。5.3kmの道のりです。お腹が空いてきた。どこにも店が無い。大通りにでた。喫茶店があった。ランチ有りますの看板が。ハンバーグをいただく。外に出ると雨が止んでいる。青空も出てきた。六番札所安楽寺に到着。これまた変わった仁王門。白い門の上に朱塗りの建物がのっている。本堂に祀られている薬師如来は一番札所から来ると最初に出会うお寺です。七番札所に向かう。青空が広かって来た。朱と白の中国風の鐘楼門が見えてきた。七番札所十楽寺に到着。到着すると雨が激しく降ってきた。門をくぐり横の石段を上って大師堂に着く。愛染堂は左が縁結門、右が縁切門です。縁結門から入ってみる。ここは撮影してもOKとある。納経所で今日泊まれるが聞いてみた。え~て感じだったが泊まれることができた。宿坊は昨日泊まった部屋より格段に綺麗です。風呂は当初部屋で入ることになっていたが、急遽沸かしてもらえることになった。食事は精進料理かと思ったら普通の懐石料理でした。 本日を振り返ってみた。雨に濡れ、風も強く、寒かった。お遍路の出だしとしては、最悪のスタートになった。歩いた距離は20km以上、アスファルトの道は疲れる。そして左足の小指の爪が剥がれたような状態になっている。痛い!明日歩けるでしょうか? 連れは止めて帰ろうと言い出す。本人から行こうと言ったのに。明日からどうしょうかといろんな提案を出してみた。とりあえず臨機応変で対応していくことにした。 明日からどうなることだろと思いながら寝ることにした。